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「IT資格に興味はあるけれど、ITパスポートと基本情報技術者、結局どちらから手をつければいいのか分からない」——資格スキルアップ編集部に寄せられる相談で、これはかなり多いパターンです。どちらもIPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格で、名前も似ているため、混同している方も少なくありません。今回は両者の違いを実際に比較しながら、どちらを最初に選ぶべきかを編集部の視点で整理してみました。
この記事で分かること
- ITパスポートと基本情報技術者の難易度・試験範囲の違い
- どちらを先に受けるべきかの判断基準
- 併願・順番受験のメリット
難易度はどれくらい違うのか
▶ 関連記事:ITパスポートとは?試験概要・難易度・合格率をやさしく解説
IPA公式統計によると、ITパスポートの合格率は令和7年度で48.6%と、受験者のおよそ半数が合格する水準です。一方、基本情報技術者試験は科目A・科目Bの合計合格率が38.3%で、ここ数年は40%前後で推移しています。数字だけ見ると差は10ポイント程度ですが、実際の出題内容は大きく異なります。ITパスポートはIT・経営全般の基礎知識を広く浅く問う試験である一方、基本情報技術者は科目Bでアルゴリズム・プログラミングの実技的な問題が出題されるため、「暗記だけでは通用しない」層が明確に分かれてくる印象です。
対象者の違い——「全社会人向け」か「エンジニア入口」か
ITパスポートは、IT業界で働く予定がない人でも取得する国家資格です。総務・営業・経理など非IT職の社会人が「ITリテラシーの証明」として受けるケースが多く、実際に多くの企業が新入社員研修の一環として取得を推奨しています。
対して基本情報技術者は、エンジニアとしてのキャリアを見据えた人向けの資格です。プログラミングの基礎素養が問われるため、「エンジニアになりたい」という明確な目的がある人はこちらを軸に据えたほうが、学習の投資対効果は高いというのが編集部の見立てです。
心理学的に見た「順番受験」のすすめ
行動経済学に「スモールステップの原則」という考え方があります。大きな目標をいきなり狙うより、小さな達成を積み重ねたほうが挫折しにくく、モチベーションも維持しやすいというものです。ITパスポート→基本情報技術者という順番で受験する人が多いのは、この原則にかなった選び方だと編集部は考えています。いきなり基本情報から挑んで科目Bで挫折するより、ITパスポートで「国家試験に合格した」という成功体験を先に積んでおくほうが、結果的に基本情報の学習継続率も上がる傾向があると感じています。
こんな人はITパスポートから
- IT業界未経験で、まず基礎知識を体系的に身につけたい人
- 非IT職だが業務でITツールを扱う機会が増えてきた人
- 学習時間をあまり確保できず、まず小さな成功体験がほしい人
こんな人は基本情報技術者から
- すでにプログラミング学習を始めている、またはエンジニア転職を明確に目指している人
- 学習に一定の時間(150〜200時間程度)を確保できる人
- ITパスポートの内容がすでに理解できている人
▶ 関連記事:応用情報技術者試験 難易度・合格率・試験概要をわかりやすく解説
併願・同時受験はできる?
ITパスポートはCBT方式で随時受験できるため、基本情報技術者の学習と並行して先に取得しておくことも可能です。基本情報技術者の学習を進めながら、隙間時間でITパスポートの過去問を解いておく、という進め方をしている人もいるようです。ただし科目Bのアルゴリズム対策には一定のまとまった時間が必要なため、欲張って同時進行しすぎると両方が中途半端になるリスクもあります。編集部としては、よほど時間に余裕がある場合を除き、順番に取得するほうが現実的だと考えています。
よくある質問
Q. ITパスポートを持っていないと基本情報技術者は受けられませんか?
A. 受験資格に制限はなく、いきなり基本情報技術者から受験することも可能です。ただし基礎知識に不安がある場合はITパスポートから始めるほうが挫折しにくいというのが編集部の見解です。
Q. 両方取得する意味はありますか?
A. 対象者が異なるため重複感は少なく、非IT職からエンジニア職へのキャリアチェンジを考えている人にとっては、両方の取得がキャリアの説得材料になります。
Q. 独学と通信講座、どちらがおすすめですか?
A. どちらの試験も独学で十分合格を狙える難易度ですが、科目Bの対策に不安がある場合は通信講座の活用を検討する価値があります。

迷っているなら、まずITパスポートから一歩踏み出してみてください。小さな合格体験の積み重ねが、次の基本情報技術者への挑戦を後押ししてくれるはずです。


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