情報処理安全確保支援士・Security+・CISSP比較:セキュリティ資格はどれを取るべき?
結論から言うと、日本国内での就職・転職を重視するなら国家資格の情報処理安全確保支援士、グローバルな実務基礎を短期間で証明したいならCompTIA Security+、マネジメント層・上級セキュリティ人材としてのキャリアを目指すならCISSPが向いています。それぞれ受験資格・難易度・費用が大きく異なるため、本記事では3資格の違いを整理します。
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情報処理安全確保支援士・Security+・CISSPは何が違う?
3資格の最大の違いは「誰が認定する資格か」という点です。情報処理安全確保支援士はIPA(情報処理推進機構)が認定する日本の国家資格、Security+は米国CompTIAが認定するベンダーニュートラル資格、CISSPは(ISC)²が認定する国際資格です。国家資格である情報処理安全確保支援士は、合格後に登録手続きを行って初めて資格を名乗れる点が特徴で、Security+・CISSPは合格すればすぐに資格名を名乗れる点が異なります。
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受験資格・難易度に違いはある?
情報処理安全確保支援士は情報処理技術者試験の中でも高度試験区分に位置づけられ、過去5年平均の合格率は19.64%です。受験資格の制限はなく、応用情報技術者試験に合格していなくても挑戦できます。一方CISSPは、(ISC)²の規定により関連分野で5年以上の実務経験が受験の前提条件となっており、実務未経験者がいきなり受験できる資格ではありません。Security+はCompTIA資格の中では中級に位置づけられ、実務経験の証明は必須ではないものの、Network+など前提知識があることが望ましいとされています。
3資格を難易度だけで並べると、実務経験を問わない分だけ情報処理安全確保支援士・Security+の方が挑戦しやすく、CISSPは実務経験を積んだ後のキャリアアップ資格という位置づけになると編集部は考えています。
比較表:情報処理安全確保支援士・Security+・CISSPの違い
| 項目 | 情報処理安全確保支援士 | CompTIA Security+ | CISSP |
|---|---|---|---|
| 認定団体 | IPA(日本の国家資格) | CompTIA(米国) | (ISC)²(国際) |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし(推奨知識あり) | 関連分野5年以上の実務経験 |
| 受験料 | 7,500円(税込) | 変動あり(要公式確認) | 749米ドル(約11万円、2024年3月時点) |
| 有効期限・更新 | 登録後、講習受講が必要 | 3年間有効、CEU取得で更新 | 継続教育単位(CPE)+年会費が必要 |
| 合格率の目安 | 過去5年平均19.64% | 非公開 | 非公開 |
※受験料・更新条件は変更される可能性があるため、必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
どの資格から取得するのがいい?
未経験・実務経験が浅い段階では、まず情報処理安全確保支援士かSecurity+のどちらかを取得し、その後にキャリアの方向性に応じて次を検討するのが編集部のおすすめです。国内企業での就職・転職を重視するなら情報処理安全確保支援士、外資系企業やグローバルなキャリアを視野に入れるならSecurity+から着手する、という判断基準が分かりやすいと考えています。CISSPは実務経験の要件があるため、最初から狙う資格というより、数年後の目標として位置づける方が現実的です。
これは登山のルート選びに近い発想だと編集部では捉えています。同じ山頂(セキュリティ専門人材というキャリア)を目指すにしても、どのルート(資格)から登り始めるかで、必要な準備や見える景色が変わってきます。まずは自分の現在地(実務経験の有無・キャリアの方向性)を把握してから、ルートを選ぶことが遠回りを防ぐコツです。
よくある質問
Q1. 3資格の中で一番簡単なのはどれですか?
公式に合格率が比較公表されているわけではありませんが、実務経験の要件がなく国内の受験者データが豊富な情報処理安全確保支援士が、学習の見通しを立てやすいという意味では挑戦しやすい資格だと編集部は考えています。
Q2. CISSPはいきなり受験できますか?
(ISC)²の規定により、CISSPの認定対象となる8つのドメインのうち2つ以上の分野で5年以上の実務経験が必要です。実務経験が足りない場合は、Associate of (ISC)²として合格資格を保持しながら経験を積むルートもあります。
Q3. 3資格とも併用して取得する意味はありますか?
国内企業でのキャリアを重視しつつグローバルな実務基礎も示したい場合は、情報処理安全確保支援士とSecurity+を組み合わせて取得する人もいます。ただし優先順位をつけずに同時進行すると学習の負荷が高くなりやすいため、まずは1つに集中することを編集部ではおすすめしています。
Q4. 情報処理安全確保支援士とSecurity+、どちらが転職で評価されやすいですか?
国内企業の求人では国家資格である情報処理安全確保支援士の知名度が高く評価されやすい傾向がある一方、外資系企業やグローバル案件ではSecurity+のような国際資格の方が伝わりやすい場合があります。応募先企業の傾向に応じて判断するのが実践的だと編集部は考えています。
まとめ
情報処理安全確保支援士・Security+・CISSPは、優劣で比べる資格ではなく、目指すキャリアの方向性によって適した資格が変わってきます。まずは自分が働きたいフィールド(国内か、グローバルか)を思い浮かべてみてください。そこから逆算すれば、今取り組むべき資格はおのずと見えてくるはずです。


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