「あと何時間勉強すれば合格ラインに届くのか」が分からないまま学習を始めると、途中でペースが崩れやすくなります。編集部で複数のIT資格の学習時間の目安を並べてみたところ、資格によって必要な時間に3倍近い差があることに気づきました。この記事では主要なIT資格の勉強時間の目安と、働きながら学習する場合のスケジュールの立て方をまとめました。
※学習時間の目安はIT知識の有無・学習環境によって個人差があります。あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
この記事で分かること
- 主要IT資格の勉強時間の目安一覧
- 働きながら学習する場合のスケジュールの立て方
- 学習時間を確保するための工夫
主要IT資格、勉強時間はここまで差がある
| 資格 | 勉強時間の目安 | 学習期間の目安(社会人・1日1時間想定) |
|---|---|---|
| ITパスポート | 100〜150時間 | 1〜3ヶ月 |
| 基本情報技術者 | 150〜200時間 | 2〜4ヶ月 |
| 応用情報技術者 | 200〜300時間 | 4〜6ヶ月 |
| 情報セキュリティマネジメント | 100〜150時間 | 1〜3ヶ月 |
| AWS認定資格(基礎レベル) | 50〜80時間 | 1〜2ヶ月 |
| AWS認定資格(アソシエイト以上) | 100〜150時間 | 2〜4ヶ月 |
| CCNA | 150〜200時間 | 2〜4ヶ月 |
上記はIT知識がほぼゼロの状態から学習を始める場合の目安です。実務経験がある分野であれば、これより短い時間で合格を目指せる場合もあります。応用情報技術者とAWS認定資格(基礎レベル)を比べると、必要時間には4倍近い開きがあり、「IT資格」とひとくくりにして計画を立てると期間の見積もりを大きく外すことにもなりかねません。
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なぜ学習計画は「思ったより時間が足りない」ことになりがちなのか
行動経済学に「計画錯誤(プランニング・ファラシー)」という考え方があります。人は物事にかかる時間を実際より短く見積もりやすい、という傾向のことです。学習計画も例外ではなく、「1日1時間×3ヶ月あれば余裕」と考えていたのに、いざ過去問を解き始めると想定より時間が足りなかった、というケースは珍しくありません。
編集部としては、この傾向を踏まえて最初からスケジュールに1〜2週間程度の余白を持たせておくことをおすすめします。ぴったりの計画より、多少の遅れを吸収できる計画のほうが、結果として最後まで続けやすいというのが編集部の実感です。
働きながら学習を続けるスケジュール、立て方はこの3ステップ
①逆算で学習期間を決める
まず「いつまでに合格したいか」を決め、上記の勉強時間の目安を1日あたりの学習可能時間で割って、必要な学習期間を逆算します。例えば勉強時間100時間の資格を1日1時間のペースで進める場合、約100日(3ヶ月強)が目安になります。マラソンのペース配分と同じで、ゴールまでの距離(必要時間)を先に把握してからペース(1日の学習時間)を決めたほうが、途中で息切れしにくくなります。
②前半は全体像の把握、後半は問題演習に重点を移す
多くのIT資格試験は、前半でテキストを通読して全体像をつかみ、後半は過去問・模擬問題の演習に時間を使う進め方が効率的とされています。特にITパスポート・基本情報技術者は過去問と似た傾向の問題が出題されやすく、演習量がそのまま得点力につながりやすい試験です。
③1週間単位で進捗を見直す
平日にまとめて学習時間を確保できない場合は、週末にその週の遅れを調整する仕組みを作っておくと、計画が崩れたときも立て直しやすくなります。
学習時間を確保するための工夫
- スキマ時間を活用する:通勤・休憩時間にスマホ学習アプリを使うことで、まとまった時間が取れない日でも学習を継続しやすくなります
- 学習記録をつける:学習した時間・範囲を記録することで、進捗の遅れに早く気づけます
- 通信講座のカリキュラムを活用する:何をどの順番で学習すべきか迷う時間を減らせるため、独学で計画を立てるのが苦手な人に向いています
これらの工夫に共通しているのは、「学習のペースを自分の感覚だけに頼らない」という考え方です。記録や外部のカリキュラムに頼ることで、計画錯誤による見積もりのズレにも早い段階で気づきやすくなります。
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よくある質問
Q. 勉強時間の目安より早く合格することはできますか?
A. IT実務経験がある方や、関連資格を既に持っている方は、目安より短い時間で合格を目指せる場合があります。逆に初学者の場合は、目安より多くの時間が必要になることもあります。
Q. 毎日学習時間を確保できない場合はどうすればいいですか?
A. 平日にできなかった分を週末にまとめて調整する、スキマ時間学習を増やすなどの工夫で対応している人が多い傾向です。無理のない範囲で継続することが大切です。
Q. 複数のIT資格を同時に学習することはできますか?
A. 出題範囲が一部重なる資格(例:ITパスポートと基本情報技術者)であれば、並行して学習する人もいます。ただし学習負荷が高くなるため、まずは1資格に集中する方が無理なく進められる場合が多いです。
Q. 勉強時間の目安通りに進まなかった場合、諦めるべきですか?
A. 目安はあくまで平均的な傾向であり、計画通りに進まないこと自体は珍しくありません。試験日を後ろにずらす、学習範囲の優先順位を見直すなど、計画自体を調整する選択肢を先に検討することをおすすめします。
まとめ
IT資格の勉強時間は資格の種類によって大きく異なりますが、目標の学習期間から逆算してスケジュールを立てることが合格への近道です。人は学習にかかる時間を短く見積もりがちだということを前提に、余白を持った計画を立てておくと、途中でつまずいても立て直しやすくなります。まずは自分が目指す資格の目安時間を確認し、逆算したスケジュールを紙に書き出すところから始めてみてください。


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