情報処理安全確保支援士とネットワークスペシャリスト、どちらを先に取るべきか

IT資格

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応用情報技術者試験に合格し、次の高度試験を検討し始めた人が必ず突き当たる選択が「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」と「ネットワークスペシャリスト」のどちらを先に受けるか、という問題です。資格スキルアップ編集部でも両試験の特徴を比較してみたところ、専門分野の違いだけでなく、キャリアの方向性によって最適な順番が変わってくることが見えてきました。

この記事で分かること

  • 両試験の合格率・難易度の違い
  • セキュリティ職とインフラ職、どちらを目指すかで変わる選び方
  • 併願は現実的に可能か

合格率で比較する

情報処理安全確保支援士は過去5年平均で合格率19.64%、ネットワークスペシャリストは近年12.8%〜17.8%程度で推移しています(いずれもIPA公式統計に基づく数値、年度により変動します)。数字だけを見るとネットワークスペシャリストのほうがやや難関に見えますが、両試験とも応用情報技術者レベルの午前II免除がない限り、午前試験からの通し受験になるため、体力的な負荷はどちらも大きいというのが編集部の実感です。

▶ 関連記事:ネットワークスペシャリスト試験とは?難易度・合格率・キャリアへの活かし方

出題内容の違い——「守る」か「つなぐ」か

情報処理安全確保支援士は、サイバー攻撃への対策・インシデント対応・セキュリティ運用設計など、「守る」ための知識が中心です。午後試験では実際のインシデント事例に近いシナリオが出題され、記述式で対応策を説明させる形式が特徴です。

一方ネットワークスペシャリストは、ルーティング・スイッチング・広域網設計など、「つなぐ」ためのインフラ技術が問われます。ネットワーク構成図を読み解き、トラブルの原因を特定するような実務直結型の問題が多く、インフラエンジニアとしての実務経験があるかどうかで体感難易度が大きく変わる試験だと編集部では見ています。

キャリアの方向性で選ぶ

セキュリティエンジニア、SOC(セキュリティ運用センター)、CSIRT関連のキャリアを目指すなら情報処理安全確保支援士が直接的に評価されやすい資格です。登録すると「登録セキスペ」として名乗ることができ、士業に近い位置づけになる点も他の高度試験にはない特徴です。

対してインフラエンジニア、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを積みたいなら、ネットワークスペシャリストのほうが実務評価に直結しやすいというのが編集部の見解です。どちらも「セキュリティ」と隣接する分野ではありますが、専門性の軸が異なるため、志望する職種を先に明確にしてから選ぶのが遠回りにならないコツだと考えています。

損失回避バイアスに気をつける

行動経済学の「損失回避バイアス」は、人が利益を得ることより損失を避けることを強く優先してしまう心理傾向を指します。「せっかく応用情報の知識が残っているうちに、どちらも早く取っておかないと忘れてしまう」という焦りから、準備不足のまま両方に手を出してしまうケースを編集部としてもよく見かけます。しかし中途半端な対策で連敗するほうが、モチベーション面でも時間面でも損失は大きくなります。まずはどちらか一方に照準を絞り、しっかり合格実績を作ってから次に進むほうが、結果的に近道になると考えています。

併願はできる?

情報処理安全確保支援士とネットワークスペシャリストは、それぞれ春期・秋期で実施時期が分かれているため、直接的な併願はできません(実施時期は年度により変更される場合があるため、必ずIPA公式サイトで最新情報を確認してください)。学習範囲も重複が少ないため、同時並行での対策はあまり効率的ではなく、優先順位をつけて順番に取り組むことをおすすめします。

よくある質問

Q. 応用情報技術者に合格していないと受験できませんか? A. どちらの試験も受験資格に制限はなく、いきなり挑戦することも可能です。ただし応用情報技術者レベルの基礎知識がないと、午前IIから苦戦しやすい傾向があります。

Q. 未経験からでも合格を目指せますか? A. 制度上は可能ですが、どちらも実務経験者の受験が多い試験のため、未経験の場合は通信講座や参考書での基礎固めを厚めに行うことをおすすめします。

Q. 独学と通信講座、どちらがおすすめですか? A. 高度試験は出題範囲が広く実務色も強いため、初挑戦の場合は体系的にまとまった通信講座を活用するのも一つの選択肢です。

どちらも簡単には突破できない試験ですが、目指す方向性がはっきりしていれば、進むべき道は自然と見えてきます。まず自分がどちらの専門性でキャリアを積みたいか、そこから逆算して選んでみてください。

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