基本情報技術者 科目A・科目B攻略法【頻出問題と合格のコツをまとめた】

基本情報技術者

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結論から言うと、科目Aは「過去問の反復で広く押さえる」、科目Bは「疑似言語のコードを手で追う練習に時間を割く」。この2つを別物として対策するのが、基本情報技術者の合格への近道です。

「科目Bが難しい」「科目Aは暗記すれば大丈夫?」——勉強を始めたばかりの人ほど、ここで迷います。率直に言うと、科目AとBでは「頭の使い方」がまるで違う。資格スキルアップ編集部がIPAやCBT試験の公式情報を確認しながら整理した攻略法を、試験の仕組みとあわせてまとめました。なお、CBT方式の基本情報技術者試験は2026年12月28日から一時休止に入ります。年内受験を考えている方は、後半の日程の話もあわせて確認してください。


科目Aと科目Bは何が違う?

出題形式はどちらも選択式ですが、問われる力が違います。科目Aは知識の広さ、科目Bはコードを読み解く力です。

項目科目A科目B
試験時間90分100分
出題数60問20問
出題形式多肢選択式(四肢択一)多肢選択式
主な出題内容テクノロジ・マネジメント・ストラテジの3分野アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティ
合格基準評価点600点以上(1,000点満点)評価点600点以上(1,000点満点)

※試験時間・出題数はIPA公式サイト、合格基準・受験ルールはCBT試験の公式案内で2026年10月6日に確認した内容です。

見落としやすいのが、科目Aと科目Bは同じ日に連続して受験するという点です。別日に分けて受けることはできず、間に取れる休憩は最長10分。さらに、両方の科目がそれぞれ600点以上でなければ合格になりません。つまり「得意な科目で稼いで苦手をカバーする」作戦は通用しない試験だということです。受験手数料は7,500円(税込)です。


科目Aはどう攻略する?「広く・薄く・繰り返す」が正解

科目Aは、1つのテーマを深掘りするより、出題範囲をひととおり回すことを優先してください。

科目A(旧:午前試験)は四肢択一で60問。テクノロジ・マネジメント・ストラテジの3分野から幅広く出題されます。

「暗記で乗り切れる」と思われがちですが、編集部としてはそれだけだと危ういと感じています。暗記でいけるのは計算問題の公式や頻出のIT用語まで。「なぜその答えになるのか」を理解していないと、少し言葉を変えた問題に対応できません。

とはいえ、深追いは禁物です。90分で60問、1問あたり1分半しかない。完璧な理解より「見たことがある状態」を広く作るほうが、この形式には合っています。

効果的な進め方:

過去問を中心に回すのがもっとも効率的です。IPAが公開している公開問題・サンプル問題を軸に、同じ問題を何周もこなすことで、頻出テーマが自然と身につきます。1周目は正答率が低くて当然。2周・3周と繰り返すなかで定着させていきましょう。

目安として、演習の正答率が70〜75%を安定して超えるようになれば、科目Aはかなり安心できる状態だと編集部は考えています。これは公式に定められた基準ではなく、合格基準の600点(1,000点満点)に余裕を持たせた編集部独自の目安です。

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科目Bはなぜ差がつくのか?

暗記が通用せず、「コードを読んで動きを追う力」がそのまま点数になるからです。

科目B(旧:午後試験)は、2023年の試験改定以降、「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」の2分野に絞られました。出題数は20問、試験時間は100分です。

編集部が特に注目しているのは、科目Bで試されるのが「読解力と追跡力」だという点。コードが与えられ、その動作を追って答えを導く問題が中心になります。「このコードが実行されたとき何が起きるか」を頭の中で動かしていく力が必要です。

おすすめの練習法:

  • 疑似言語(IPAが試験で使う独自の記法)の仕様を先に読む
  • 答えを見る前に、変数の値を紙に書きながら自分でトレースする
  • 間違えた問題は「どの行で読み違えたか」まで特定する

この3つが重要なのは、科目Bの失点の多くが「知識不足」ではなく「読み飛ばし」から生まれるからです。料理にたとえるなら、科目Aはレシピ名を覚える作業、科目Bは実際に包丁を握る作業。レシピを100個暗記しても、切る練習をしなければ手は動きません。最初は1問に時間がかかっても、手を動かした回数だけ処理の流れを追う速度は上がっていきます。

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解けなかった問題はどう復習する?「ツァイガルニク効果」の使い方

すぐに答えを見ず、「なぜ間違えたか」を一言メモしてから確認する。これが編集部のおすすめです。

心理学に「ツァイガルニク効果」という概念があります。完了したことより、中断・未完了のことのほうが記憶に残りやすいという現象で、心理学者ブリューマ・ツァイガルニクの実験に由来します。

科目Bの演習で「どうしても解けない問題」に当たったとき、未解決のモヤモヤが残っているうちに「ここで詰まった」と書き留めておく。そのうえで解説を読むと、ただ答えを眺めるより引っかかりが残りやすい、というのが編集部の考えです。「悔しい記憶」はよく覚えているもの。それを逆手にとる勉強法だと捉えてください。


勉強時間はどう配分すればいい?

科目Bに多めに割くのが基本です。編集部の目安は、科目A:科目B=4:6程度。

学習時間についてIPAは公式な目安を示していません。編集部では、IT未経験者の場合で合計150〜200時間程度を一つの目安とし、このうち科目Aに60〜70時間、科目Bに90〜130時間を充てる配分が現実的だと考えています。あくまで編集部独自の試算であり、IT業務の経験やプログラミング経験の有無で大きく変わる点にご注意ください。

特に科目Bは「慣れる」まで時間がかかります。科目Aを終えてから着手するのではなく、並行して早めに演習を始めること。同日に両方600点以上を取る必要がある以上、片方だけ仕上がっていても合格にはなりません。


通信講座を使う価値があるのはどんなとき?

独学で科目Bのコードの追い方がつかめないとき、です。

独学でも合格を目指せる試験ですが、通信講座を使う最大のメリットは「科目Bの解説がわかりやすいこと」だと編集部は考えています。参考書の解説は文章が長くなりがちで、コードの追い方が直感的にわかりにくいケースがあります。その点、映像・図解つきで「処理の流れを見ながら学べる」講座は、科目Bの苦手意識を早めに解消する助けになります。フォーサイトの通信講座は基本情報技術者にも対応しており、独学で科目Bにつまずいている場合の選択肢の一つです。

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2026年12月28日からの試験休止、いつまでに受けるべき?

年内合格を狙うなら、1回目の受験は11月下旬までに済ませておくのが安全です。

IPAの発表によると、CBT方式で実施している基本情報技術者試験は、システムリプレースに伴い2026年12月28日以降、一時休止となります。年内の最終実施日は12月27日(会場によってはそれより前に終了する場合あり)。再開は2027年1月以降の予定とされていますが、具体的な時期は「2026年秋頃にウェブページでお知らせ」とされており、2026年10月6日時点ではまだ告知されていません。

ここで効いてくるのが再受験のルールです。CBT試験の公式案内では、再受験できるのは「前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降」。たとえば11月26日に受験して不合格だった場合、次に受けられるのは12月27日以降、つまり最終日ぎりぎりになります。12月に入ってから初回を受けると、年内のやり直しはききません。再開時期が未定である以上、「もう1回受けられる余白」を残して日程を組むことを編集部としてはおすすめします。


よくある質問

Q. 科目Aと科目Bは同じ日に受けないといけないの?
A. はい、同じ日に連続して受験します。CBT試験の公式案内に「科目A・科目Bを別日で受験することはできません」と明記されており、科目の間に取れる休憩は最長10分です。

Q. 科目Aだけ合格点でも、次回に持ち越せる?
A. 持ち越しはできません。合格には同じ受験回で科目A・科目Bの両方が評価点600点以上(1,000点満点)である必要があります。なお、IPA認定講座の修了などで科目A試験が免除になる「科目A試験免除制度」は別に用意されています。

Q. 科目Bに数学の知識は必要?
A. 難解な数式を解く力よりも、変数の値の変化を順に追う力のほうが重要だと編集部は考えています。科目Bの中心は、疑似言語で書かれたプログラムの条件分岐や繰り返しを読み解く問題だからです。

Q. 勉強期間はどのくらい見ればいい?
A. 編集部の目安では、週10時間程度の学習を確保できるなら3〜5ヶ月、週5〜6時間なら半年程度です。これは合計150〜200時間という編集部独自の学習時間目安から逆算した参考値で、IPAの公式な数字ではなく、個人差があります。

Q. 不合格だった場合、すぐに再受験できる?
A. すぐにはできません。再受験できるのは前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降です。2026年12月28日からは試験が一時休止となるため、年内に再受験の機会を残したい場合は11月下旬までに1回目を受験しておく必要があります。


まとめ:科目Aと科目Bは「別々の試験」と思って対策する

科目Aは広く反復、科目Bはコードを丁寧に追う——この二つをきちんと分けて考えるだけで、勉強の方向性がだいぶ定まるはずです。そして、同じ日に両方で600点以上を取る必要があることも忘れずに。

「基本情報技術者は難しそう」と感じている人ほど、能力ではなく対策の方向がずれているだけ、というのが編集部の見立てです。年内に受けるなら、試験休止前の日程を逆算して今日から動くこと。正しい方向に進んでいれば、着実に合格に近づける試験です。

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執筆:資格スキルアップ編集部(2026年10月6日更新)

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