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「SGってITパスポートと基本情報のどちらに近いの?」——この資格を調べ始めた人から、こういう質問をよく受けます。結論から言うと、「ITパスポートよりかなり難しく、基本情報よりはやや易しい」というのが私の実感です。
ただ、「どのくらい難しいか」だけでなく「何のために取るか」によって、この資格の価値が大きく変わります。この記事ではそのあたりも含めて、率直にお伝えしようと思います。
情報セキュリティマネジメント試験の基本情報
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、情報処理推進機構(IPA)が実施するスキルレベル2の国家試験です。2016年に新設された比較的新しい資格で、「情報セキュリティを管理・運用する立場の人材」を対象に設計されています。
エンジニア専門というより、「組織のなかでセキュリティを担う事務・総務・管理部門の人」にも取得しやすい試験として位置づけられています。
試験形式(2023年改訂後):
| 区分 | 形式 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 科目A | 多肢選択式(四択) | 48問 | 120分 |
| 科目B | 多肢選択式(四択) | 12問 | 120分 |
2023年の改訂でCBT(随時受験)方式に変わり、科目Bも記述式ではなく選択式になりました。これによって以前より受験しやすく、対策もしやすくなっています。
合格率の実態
IPAが公表しているデータでは、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50〜60%前後で推移しています(公式統計より。試験方式変更後の最新データはIPAウェブサイトでご確認ください)。
この数字を見て「合格しやすそう」と思う人もいますが、受験者層に注意が必要です。しっかり対策してから受ける人が多い試験なので、「勉強せずに受かる試験」ではありません。実際に受験した人のブログや口コミを見ると、「ちゃんとやれば受かる、でもなめてかかると落ちる」という感想が多い印象です。
※本記事は公開情報をもとに一般的な傾向をまとめたものです。最新の合格率はIPAの公式統計をご確認ください。
難易度の正直な評価
ITパスポートと比較すると、SGはセキュリティ分野に特化した深さがあります。単語の暗記だけでは通らず、「実際の場面でどのような対応が適切か」という実践的な問われ方をします。
基本情報と比較すると、プログラミングやアルゴリズムの知識はほぼ不要です。理系・文系を問わず取り組みやすく、セキュリティに特化した試験という点で差別化されています。
私がこの資格を「取る価値がある」と感じるのは、内容が実際の業務に直結しているからです。パスワード管理・マルウェア対策・情報漏洩の防止策・インシデント対応——これらはIT部門でなくても、社会人が知っておくべき知識だと思っています。
勉強時間の目安
| 前提条件 | 目安勉強時間 |
|---|---|
| IT未経験(情報系の学習なし) | 100〜150時間 |
| ITパスポート取得済み | 60〜100時間 |
| 基本情報技術者取得済み | 30〜60時間 |
ITパスポートを持っている場合、セキュリティの基礎概念はすでに学んでいるため、差分学習で効率よく対策できます。基本情報を持っている人なら、SGのカバー範囲はほぼ既知のため、短期間でスムーズに通過できるケースも多いです。
「包丁の使い方」のたとえで理解するSGの位置づけ
少し抽象的な話をしてもいいですか。
SGという資格を「料理で言えば包丁の使い方を学ぶ」ようなものだと私は思っています。専門料理人でなくても、包丁の使い方を知っていると日常が変わる。怪我のリスクを減らし、効率的に料理ができる。IT資格も同じで、SGはセキュリティの「基本的な扱い方」を学ぶ資格です。
特に非IT部門の社会人——営業、総務、経理、人事担当者——にとって、SGを持っていると「情報を安全に扱える人材」として組織内での信頼度が上がります。専門エンジニアにはなれなくても、「セキュリティを意識して動ける人」として評価される場面は確実に増えると思っています。
勉強の進め方
科目A対策
テキスト1冊をさらった後、過去問・サンプル問題を繰り返します。SGの科目Aは、セキュリティの概念・用語・法律知識(不正競争防止法、個人情報保護法など)が頻出です。
おすすめの流れ:
1. 公式のサンプル問題・公開問題を一度全問解く
2. 間違えた問題に絞って解説を確認
3. 全問75%以上正解できるまで繰り返す
科目B対策
科目Bは「情報セキュリティに関するシナリオ読解」が中心です。状況を読んで適切な対応を選ぶ問題が多く、知識を「使う」練習が必要です。
公式のサンプル問題やIPAが提供する練習問題で場数を踏んでください。形式に慣れると解きやすくなる問題が多いです。
通信講座を検討する場合
SGはテキスト1冊と過去問だけで合格できる試験ですが、体系的に学びたい人や短期合格を目指す人には通信講座も選択肢です。
よくある質問
Q. 社会人が働きながら取れる試験?
取れます。学習時間が100時間程度なら、週末と平日の隙間時間で3〜4ヶ月で対応できます。CBT方式なので、試験日程も柔軟に組めます。
Q. 転職に役立つ?
IT部門への転職なら「持っていて当然」程度の評価になることも多いです。ただし「情報管理担当」「社内ITサポート」「情報システム部門スタッフ」などのポジションには有効です。
Q. 次のステップは何の試験?
SGの次としてよく選ばれるのは「基本情報技術者」「応用情報技術者」「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」です。目指す方向性によって選んでください。
まとめ
情報セキュリティマネジメント試験は、「取りやすい国家資格の中でも実用性が高い」という点で、社会人にとって投資対効果が高い資格だと感じています。
エンジニア以外の人でも学びやすい内容で、実際の業務にも直結しやすい。完璧な準備より、まず始めることが大切です。この記事が一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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