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情報セキュリティマネジメント試験(SG)の合格率は70%前後、勉強時間の目安はIT未経験で100〜150時間です。難易度は「ITパスポートより難しく、基本情報技術者よりは取り組みやすい」位置にあります。なお、CBT試験は2026年12月28日から一時休止されるため、年内に受けるなら早めの日程確保が必要です。
「SGってITパスポートと基本情報のどちらに近いの?」——調べ始めると、まずここで迷いますよね。編集部でIPAの公開情報を整理してみると、「どのくらい難しいか」だけでなく「何のために取るか」によって、この資格の価値が大きく変わることが見えてきました。
執筆:資格スキルアップ編集部|最終更新:2026年10月13日
情報セキュリティマネジメント試験とはどんな試験?
情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、組織のなかでセキュリティを守る側に立つ人のための試験です。IPAは対象者像を「情報システムの利用部門で情報セキュリティリーダーとして、部門の情報セキュリティを確保し、維持・改善する者」としています。
つまりエンジニア専門の試験ではなく、総務・営業・経理など利用部門の人を想定している点が、他のIT系国家試験との大きな違いです。
試験の概要(IPA公式・CBT試験公式で確認):
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施方式 | CBT方式で随時実施 |
| 試験時間 | 120分(科目A・科目Bをまとめて実施) |
| 出題数 | 60問(科目A 48問・科目B 12問) |
| 出題形式 | 科目A:四肢択一/科目B:多肢選択式 |
| 合格基準 | 総合評価点600点以上(1,000点満点) |
| 受験手数料 | 7,500円(税込) |
記述式がなく、すべて選択式で解答できるのがSGの特徴です。科目Aと科目Bを別々の日に受ける必要もないため、1回120分に集中すれば結果が出ます。
合格率70%は「簡単」を意味するのか?
合格率は高いものの、「対策なしで受かる」という意味ではありません。IPA公式統計(統計情報|情報セキュリティマネジメント試験)によれば、合格率は令和5年度が72.6%、令和6年度(4月〜12月)が69.1%と、70%前後で推移しています。令和7年度以降の年度合計は、編集部ではまだ確認できていません。
この数字だけを見ると「かなり簡単な試験」という印象を持つかもしれませんが、編集部としては早合点しないほうがいいと考えています。SGは「利用部門の情報セキュリティリーダー」という対象者像がはっきりした試験です。業務上の必要があって、準備を済ませてから受ける人が多いのではないか——これは統計で裏づけられた話ではなく編集部の推測ですが、合格率の高さはその分を差し引いて捉えるのが実態に近いはず。「対策すれば受かる、対策なしでは落ちる」という当たり前の前提は、他の試験と変わりません。
ITパスポート・基本情報と比べて、難易度はどのくらい?
ITパスポートより深く、基本情報技術者より範囲が絞られている、というのが編集部の評価です。3試験をIPAの公開情報で並べると次のようになります。
| 試験 | 直近で確認できた合格率 | 主な出題範囲 | プログラミング |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | 48.6%(令和7年度) | IT全般・経営・マネジメント | 出題なし |
| 情報セキュリティマネジメント | 69.1%(令和6年度4〜12月) | 情報セキュリティの管理・運用・法務 | 出題なし |
| 基本情報技術者 | 38.3%(令和7年度) | IT全般+アルゴリズム・プログラミング | 科目Bで出題 |
ITパスポートと比較すると、SGはセキュリティ分野に特化した深さがあります。単語の暗記だけでは通らず、「この場面でどの対応が適切か」という実践的な問われ方をします。
基本情報技術者と比較すると、アルゴリズムやプログラミングの出題がありません。文系・理系を問わず取り組みやすいのはこのためです。合格率だけを見るとITパスポートより易しく見えますが、出題の深さはSGのほうが上。合格率の高低と難易度は別物だと考えてください。
編集部がこの資格を「取る価値がある」と感じるのは、内容が実際の業務に直結しているからです。パスワード管理・マルウェア対策・情報漏えいの防止策・インシデント対応——これらはIT部門でなくても、社会人が知っておくべき知識だと編集部では考えています。
合格までに勉強時間は何時間必要?
IT未経験なら100〜150時間が目安です。以下は公式の数値ではなく、出題範囲の重なりをもとにした編集部の目安です。
| 前提条件 | 目安勉強時間(編集部目安) |
|---|---|
| IT未経験(情報系の学習なし) | 100〜150時間 |
| ITパスポート取得済み | 60〜100時間 |
| 基本情報技術者取得済み | 30〜60時間 |
ITパスポートを持っている場合、セキュリティの基礎概念はすでに学んでいるため、差分の学習で対策できます。基本情報技術者を持っている人は、科目Aの知識の大半が既習範囲と重なるので、科目Bの事例問題に時間を回すのが効率的です。
時間数よりも大事なのは「いつまでに終えるか」を先に決めること。CBT方式は受験日を自由に選べるぶん、先延ばしにもしやすい試験です。
2026年12月28日からのCBT休止で、いつまでに受ければいい?
年内に合格を狙うなら、初回の受験は11月下旬までに済ませておくのが安全です。IPAは試験システムの入れ替えのため、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者の3試験について、2026年12月28日以降の実施を休止すると発表しています。
IPAとCBT試験公式で確認できた内容は次のとおりです。
- 休止前の最終実施日は2026年12月27日(会場によってはそれより前に終了)
- 最終日までに受験できなかった場合、受験手数料は返還されない
- 再受験は、前回受験日の翌日から30日を超えた日以降しか指定できない
- 2027年1月以降の実施は「2026年秋頃に案内予定」とされ、2026年10月13日時点で再開時期は未発表
この4点を組み合わせると、12月に初めて受けて不合格だった場合、次の受験は再開後まで持ち越しになります。行動経済学でいう「損失回避」——人は得をする喜びより損をする痛みを大きく感じる——の観点で見ても、学習した内容を数ヶ月寝かせるのは避けたい損失です。逆算すると、再受験の余地を残せるのは初回が11月26日ごろまで。編集部としては、申し込みだけ先に済ませて締め切りを作ってしまうことをおすすめします。
▶ 関連記事:IPAのCBT休止に合わせた学習計画の立て方を見る
SGは誰にとって取る価値がある資格?
非IT部門で働く社会人にこそ価値がある資格です。編集部では、SGを「料理で言えば包丁の使い方を学ぶ」ようなものだと捉えています。専門の料理人でなくても、包丁の正しい使い方を知っていれば怪我が減り、手際も良くなる。SGはセキュリティの「基本的な扱い方」を身につける資格です。
営業、総務、経理、人事——どの部門でも顧客情報や社内データを日々扱います。そこでルールを理解して動ける人がいるかどうかは、部門全体の事故の起きにくさに関わります。専門エンジニアにならなくても、「セキュリティを意識して動ける人」として頼られる場面は増えると編集部では見ています。
どんな順番で勉強を進めればいい?
科目Aで知識を固めてから、科目Bで「使う練習」をする順番が基本です。CBT方式の試験問題は公開されていないため、演習の中心はIPAが公開しているサンプル問題・公開問題と、紙の試験だった時期の過去問題になります。
科目Aは何から手をつける?
テキスト1冊をひと通り読んだ後、問題演習を繰り返します。科目Aは、セキュリティの概念・用語・関連法規(不正競争防止法、個人情報保護法など)が中心です。
おすすめの流れ:
- IPAのサンプル問題・公開問題を一度全問解く
- 間違えた問題に絞って解説を確認する
- 正答率75%を安定して超えるまで繰り返す(編集部の目安)
合格基準が600点(6割)であることを考えると、演習で75%を目標にしておけば本番で多少崩れても届きます。満点を狙わず、取りこぼしを減らす発想で進めるのがコツです。
科目Bはどう対策する?
科目Bは、情報セキュリティに関する事例文を読み、適切な対応を選ぶ問題が中心です。知識を「使う」練習が必要になります。
IPAのサンプル問題で形式に慣れることから始めてください。12問と数は少ないものの、1問あたりの文章量が多いため、時間配分の感覚を事前につかんでおくことが得点に直結します。
通信講座を使ったほうがいいのはどんな人?
「独学だと途中で息切れしそう」と感じる人です。SGは市販のテキスト1冊とIPAの公開問題で合格を目指せる試験ですが、体系的に学びたい人や短期合格を目指す人には通信講座も選択肢になります。最初から学習の道筋が用意されている講座のほうが結果的に続けやすい、というのが編集部の見立てです。とくに12月の休止までに間に合わせたい人は、教材選びに迷う時間を省けるメリットが大きくなります。
▶ 関連記事:情報セキュリティマネジメント おすすめ通信講座 比較2026
よくある質問
Q. 情報セキュリティマネジメント試験は社会人が働きながら合格できますか?
A. 合格できます。編集部の目安ではIT未経験でも100〜150時間の学習で届くため、平日1時間・週末3時間ずつ進めれば3〜4ヶ月で必要な学習量になります。CBT方式で受験日を自分で選べるので、仕事の繁忙期を避けて日程を組めるのも社会人に向いている点です。
Q. 情報セキュリティマネジメント試験の合格基準は何点ですか?
A. 総合評価点が1,000点満点中600点以上で合格です。科目A(48問)と科目B(12問)の計60問を120分でまとめて解く形式で、科目ごとの足切りではなく総合評価点で判定されます。
Q. 2026年12月の休止前に受けるには、いつまでに申し込めばいいですか?
A. 休止前の最終実施日は2026年12月27日で、会場によってはそれより前に終了します。再受験は前回受験日の翌日から30日を超えた日以降しか指定できないため、年内にもう一度受ける余地を残すなら初回を11月26日ごろまでに受けておく必要があります。2027年1月以降の再開時期は、2026年10月13日時点でIPAから発表されていません。
Q. 情報セキュリティマネジメント試験は転職に役立ちますか?
A. 職種によります。エンジニア職の採用では基礎知識の確認にとどまることが多いと編集部では見ていますが、情報管理担当・社内ITサポート・情報システム部門スタッフなど、セキュリティのルール運用に関わる職種では学習内容がそのまま業務に結びつくため、志望理由の裏づけとして使いやすい資格です。
Q. 情報セキュリティマネジメント試験の次は何を受ければいいですか?
A. エンジニアを目指すなら基本情報技術者、セキュリティを専門にしたいなら応用情報技術者を経て情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)へ進む流れが、IPAの試験体系に沿った順番です。非IT部門で働き続ける場合は、SGを取得した時点で実務に必要な土台は十分に固まっていると編集部では考えています。
まとめ|まず受験日を決めるところから
情報セキュリティマネジメント試験は、「取りやすい国家資格の中でも実用性が高い」という点で、社会人にとって投資対効果が高い資格だと編集部は考えています。
エンジニア以外の人でも学びやすい内容で、実際の業務にも直結しやすい。合格率の高さに安心しきるのではなく、まず受験日を決めて、テキスト1冊と公開問題から手を動かしてみてください。2026年は12月27日が年内最後の受験日です。始めた人から、確実に合格に近づきます。
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