同期処理と非同期処理の違いとは?レジ待ちと配膳ロボットでわかりやすく解説

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「同期処理」「非同期処理」という言葉、プログラミング学習を始めた人がまずつまずくポイントの一つだと感じています。編集部でも、実際にコードの動きを追いながらこの違いを整理してみました。

まず結論:同期処理と非同期処理は「待つか、待たないか」が違う

  • 同期処理は、ある処理が終わるまで次の処理に進まない方式
  • 非同期処理は、ある処理の完了を待たずに次の処理へ進み、完了したら結果を受け取る方式
  • 時間のかかる通信処理などでは、非同期処理を使うことで全体の待ち時間を減らせる
図解

同期処理とは?――レジに並んで順番を待つようなもの

同期処理は、1つの処理が完了するまで、次の処理が始まらない実行方式です。コードは基本的に上から順番に実行され、ある行の処理が終わるまで、次の行には進みません。

これは、スーパーのレジに並んでいる状態のようなものだと考えています。自分の番が来て会計が終わるまで、後ろの人は買い物かごを持ったまま待つしかありません。前の人の会計が終わって初めて、次の人の処理が始まります。

処理の順序がそのままコードの見た目の順序と一致するため、同期処理は流れを追いやすく、初心者にとって理解しやすいという特徴があります。一方で、時間のかかる処理(通信やファイルの読み込みなど)が挟まると、その間ずっと後続の処理が止まってしまうという弱点もあります。

非同期処理とは?――注文を受けたら次の注文を受け付ける配膳ロボットのようなもの

非同期処理は、ある処理の完了を待たずに次の処理へ進み、完了した処理の結果は後から受け取る実行方式です。時間のかかる処理を「投げておいて」、その間に他の作業を進めることができます。

これは、飲食店の配膳ロボットに近いと考えています。1つのテーブルに料理を運んでいる間も、別のテーブルからの注文を受け付けることができる。料理ができ次第、順番にテーブルへ届けていく。1つの作業が終わるのをずっと待たずに、複数の作業を並行して進められる点が特徴です。

Webサイトでボタンを押した瞬間に画面がフリーズせず、データの読み込み中も他の操作ができるのは、この非同期処理の仕組みによるところが大きいと理解しています。

「同期処理と非同期処理の違い」を待ち方でわかりやすく解説

観点同期処理非同期処理
たとえレジに並んで順番を待つ配膳ロボットが並行して注文をさばく
処理の流れ上から順に、1つずつ完了させて進む完了を待たずに次へ進み、結果は後で受け取る
コードの追いやすさ追いやすい(見た目の順序=実行順序)やや複雑になりやすい(完了タイミングがずれる)
向いている場面順番が重要な処理・シンプルな処理通信・ファイル読み込みなど時間のかかる処理
代表的な仕組み通常の逐次処理コールバック・Promise・async/await など

レジに並ぶ方式は分かりやすい反面、混雑すると全員が待たされます。配膳ロボット方式は複数の注文を並行してさばける分、どのタイミングでどの注文が完了するかを管理する仕組みが必要になる。同期処理と非同期処理の違いも、この「わかりやすさ」と「効率」のトレードオフに近いと編集部は捉えています。

なぜ同期処理だけではダメなのか?

「順番通りに処理するほうが分かりやすいのに、なぜわざわざ非同期処理を使うのか」と疑問に思うかもしれません。理由は、通信やファイルの読み込みといった処理には、数百ミリ秒から数秒単位の待ち時間が発生することがあるからです。

これをすべて同期処理で書いてしまうと、通信が終わるまで画面全体が固まってしまい、ユーザーはボタンを押しても何も反応しないアプリだと感じてしまいます。特にWebアプリやスマートフォンアプリでは、通信中も画面をスムーズに操作できることが求められるため、非同期処理はほぼ必須の仕組みになっていると理解しています。

ただし、非同期処理には「どの処理がいつ終わるか分かりにくい」「複数の非同期処理の順序を制御する必要がある」といった難しさもあります。この難しさを解決するために、JavaScriptのPromiseやasync/awaitのような仕組みが発展してきた、という流れで捉えると理解しやすいと感じています。

実際の使われ方:非同期処理の基本的な流れ

1. 時間のかかる処理(通信・ファイル読み込みなど)を呼び出す

2. その処理の完了を待たずに、次の行のコードが実行される

3. バックグラウンドで元の処理が進行する

4. 処理が完了すると、あらかじめ登録しておいた処理(コールバック関数など)が呼び出される

5. 受け取った結果を使って、画面の更新など後続の処理を行う

async/awaitという書き方は、非同期処理でありながら、見た目上は同期処理のように「上から順番に読める」ように工夫された記法です。仕組みは非同期でも、書き方をシンプルに保てる点が広く使われている理由の一つだと考えています。

まとめ:3行で理解する同期処理と非同期処理

同期処理は1つずつ順番に処理を完了させる方式で、非同期処理は完了を待たずに次へ進む方式です。通信など時間のかかる処理では非同期処理を使うことで、アプリ全体の応答性を保てます。どちらが優れているというより、処理の性質に応じて使い分けるものだと捉えておくとよさそうです。

「待つか、待たないか」というシンプルな軸で考えると、コードを読むときにも迷いにくくなると編集部では感じています。

よくある質問

Q1. 非同期処理を使うと、必ず処理が速くなりますか?

処理そのものの速度が上がるわけではありません。非同期処理は「待っている間に他の作業を進められる」仕組みであり、体感の応答性やアプリ全体の効率は上がりますが、個々の通信やファイル読み込みにかかる時間そのものが短縮されるわけではない、という点は誤解しやすいポイントだと感じています。

Q2. async/awaitは同期処理ですか、非同期処理ですか?

非同期処理です。async/awaitは、非同期処理の結果を待つ書き方を、同期処理のように見た目上シンプルに書けるようにした記法であり、内部的な処理の仕組みそのものは非同期のままです。見た目に惑わされず、内部の動きを理解しておくことが大切だと考えています。

Q3. 基本情報技術者試験やITパスポートではどう出題されますか?

同期処理と非同期処理それぞれの特徴を問う選択問題や、非同期処理を使う理由(応答性の確保など)を問う問題が出やすい傾向にあると編集部では見ています。出題範囲や形式は年度によって更新されるため、最新の情報は情報処理推進機構(IPA)の公式サイトで確認することをおすすめします。

参考:[IPA 独立行政法人情報処理推進機構](https://www.ipa.go.jp/shiken/)

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