ITパスポートの次に取る資格は?目的別3ルート

結論から言うと、ITパスポートの次は、エンジニアを目指すなら基本情報技術者、事務・営業などITを使う側でいるなら情報セキュリティマネジメント、クラウドに関わる仕事をしたいならAWSクラウドプラクティショナーなどの入門資格が候補になります。基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントはどちらもIPAのレベル2で、受験料は7,500円(税込)。違いは「プログラミング的な思考を問われるかどうか」です。資格スキルアップ編集部がIPA公式情報をもとに整理しました。

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この記事で分かること

  • ITパスポートの次に受ける資格の候補と、それぞれが向いている人
  • 基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントの選び分け方
  • 2026年末のCBT試験休止を踏まえた受験時期の考え方

ITパスポートの次は、どの資格が候補になる?

候補は大きく3つで、選ぶ基準は「合格後にどんな仕事で使いたいか」です。ITパスポートはIPAの試験区分でレベル1にあたり、次の段階としてレベル2の基本情報技術者・情報セキュリティマネジメントが用意されています。

目的次の資格位置づけ
エンジニアとして就職・転職したい基本情報技術者(FE)IPAレベル2。アルゴリズムとプログラミングが必須
非IT職でセキュリティの知識を証明したい情報セキュリティマネジメント(SG)IPAレベル2。情報管理とインシデント対応が中心
クラウドに関わる仕事をしたいAWSクラウドプラクティショナー、AZ-900各クラウド事業者の入門資格

出典:IPA「試験区分一覧」「基本情報技術者試験」「情報セキュリティマネジメント試験」

「とりあえず上の資格」と考えると、基本情報技術者一択に見えます。けれど、非IT職の方がアルゴリズムの学習に数か月かけるのが本当に得かどうかは、立ち止まって考える価値があると編集部は見ています。

エンジニアを目指すなら、基本情報技術者に進むべき?

エンジニア職を目指すなら、基本情報技術者が最も素直な次の一歩です。IPAは基本情報技術者を「ITエンジニアの登竜門」と位置づけており、その先の応用情報技術者(レベル3)とも出題範囲が連続しています。

注意したいのは難易度の段差です。基本情報技術者の合格率は令和7年度で38.3%。科目Bでは擬似言語で書かれたプログラムを読み解く問題が出るため、ITパスポートと同じ「用語を覚える」勉強法だけでは届きません。

自転車にたとえるなら、ITパスポートは交通ルールを覚える段階、基本情報技術者は実際にペダルをこいで走る段階。ルールを知っていても、こいでみないとバランスは取れません。科目Bの対策は、早い時期から手を動かして問題を解くことに尽きる、というのが編集部の考えです。

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非IT職なら、情報セキュリティマネジメントのほうが合っている?

総務・人事・営業などITを使う側の方には、情報セキュリティマネジメントのほうが業務に直結しやすいと編集部は判断しています。出題は情報管理や関連法規、社内で起きたインシデントへの対応が中心で、プログラミングの学習は不要です。

合格率はおおむね70%前後(令和5年度は72.6%)で推移しており、ITパスポートで学んだセキュリティ分野の知識をそのまま土台にできます。受験料は基本情報技術者と同じ7,500円(税込)です。

合格率が高いからといって価値が低いわけではありません。個人情報や機密情報を扱う部署では、「ルールを知っている人」が一人いるだけで事故の確率が変わります。履歴書に書けるかどうかより、明日の仕事で使えるかどうか。その基準で選ぶなら、こちらが合う人は多いはずです。

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基本情報と情報セキュリティマネジメント、迷ったらどう決める?

迷ったら「ITを作る側に立ちたいか、安全に使う側でいたいか」で決めるのが近道です。両方取るつもりなら、情報セキュリティマネジメントを先に受けると効率的。基本情報技術者の科目Bは20問中4問が情報セキュリティ分野から出題されるため、先に学んだ内容がそのまま得点源になります。

ここで気をつけたいのが、行動経済学でいう「現在バイアス」です。人は遠い将来の利益より、目の前の楽さを優先しがち。ITパスポートに合格した直後は勉強の習慣が残っている一番いい時期なのに、「少し休んでから」と間を空けると、再開のハードルは想像以上に上がります。次の試験を決めるのは、合格から1〜2週間のうちがおすすめです。

受験時期はいつがいい?CBT試験の休止予定は?

2026年10月時点では、年内に受けられるかどうかを先に確認しておく必要があります。IPAは、ITパスポート・基本情報技術者・情報セキュリティマネジメントの3試験について、システムリプレースのため2026年12月28日以降に試験を休止する予定と発表しています。再開時期は「決まり次第お知らせ」とされており、編集部が確認した時点では未公表でした。

年内の受験が難しい場合も、休止期間をそのまま学習期間にあてれば無駄にはなりません。再開の発表を待ちながら、科目Aの範囲を先に固めておくのが現実的な進め方だと考えています。

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独学が不安なら、通信講座という選択肢も

基本情報技術者の科目Bは、解説動画で「プログラムの追い方」を見たほうが理解が早い分野だと感じています。ITパスポートは独学で通過できた方も、科目Bでつまずいたら講座を検討する、という順番で十分です。

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よくある質問

Q1. ITパスポートの次に取る資格は何がおすすめですか?
A1. エンジニアを目指すなら基本情報技術者、事務・営業など非IT職なら情報セキュリティマネジメントがおすすめです。どちらもIPAのレベル2で、受験料は7,500円(税込)です。クラウド分野に進みたい場合は、AWSクラウドプラクティショナーなどの入門資格も候補になります。

Q2. ITパスポートに合格していれば、基本情報技術者は簡単ですか?
A2. 簡単とは言えません。基本情報技術者の合格率は令和7年度で38.3%で、科目Bではアルゴリズムとプログラミングの問題が出題されます。ITパスポートの知識は科目Aの土台になりますが、科目Bは別に対策が必要です。

Q3. 基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントは、どちらを先に受けるべきですか?
A3. 両方取るなら、情報セキュリティマネジメントを先に受けるのが効率的です。基本情報技術者の科目Bでは20問中4問が情報セキュリティ分野から出題されるため、先に学んだ知識を活かせます。エンジニア志望でプログラミング経験がある方は、最初から基本情報技術者に挑戦して問題ありません。

Q4. 次の試験はいつ受けられますか?
A4. 基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントはCBT方式で通年実施されていますが、2026年12月28日以降はシステムリプレースのため休止が予定されています。再開時期は2026年10月時点で未公表です。

まとめ:次の一歩は「どんな仕事で使いたいか」で決める

ITパスポートの次に取る資格に、全員共通の正解はありません。エンジニアを目指すなら基本情報技術者、ITを使う側でいるなら情報セキュリティマネジメント、クラウドに関わりたいなら入門資格。決め手は、あなたが合格後にどんな場面でその知識を使いたいかです。

勉強の習慣が残っている今が、一番動きやすい時期。まずは気になる試験の過去問を10問だけ解いてみてください。手を動かした瞬間に、自分に合うほうが見えてくるはずです。

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