結論から言うと、エンジニア職を目指すなら基本情報技術者(令和7年度の合格率38.3%)、事務・営業・管理部門などITを「使う側」でセキュリティの知識を証明したいなら情報セキュリティマネジメント(合格率おおむね70%前後)が向いています。どちらもIPAのレベル2・受験料7,500円・CBT方式で条件はほぼ同じ。違いは「プログラミング的思考を問われるかどうか」の一点に集約されます。資格スキルアップ編集部がIPA公式情報をもとに整理しました。
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この記事で分かること
- 基本情報技術者(FE)と情報セキュリティマネジメント(SG)の試験概要の違い
- 合格率に2倍近い差がある理由
- 職種・目的別に、どちらを受けるべきかの判断基準
基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントは何が違う?
同じレベル2でも、基本情報技術者は「ITを作る側」、情報セキュリティマネジメントは「ITを安全に使う側」の試験です。IPAは基本情報技術者を「ITエンジニアの登竜門」と位置づけており、アルゴリズムとプログラミングが必須で出題されます。
| 項目 | 基本情報技術者(FE) | 情報セキュリティマネジメント(SG) |
|---|---|---|
| 試験レベル | レベル2 | レベル2 |
| 主な対象者 | ITエンジニアを目指す人 | IT利用部門で情報管理を担う人 |
| 出題の中心 | テクノロジ全般+アルゴリズム・プログラミング | 情報セキュリティ管理・関連法規 |
| 試験構成 | 科目A(90分・60問)/科目B(100分・20問) | 科目A・科目B合わせて120分・60問 |
| 試験方式 | CBT方式・通年実施 | CBT方式・通年実施 |
| 受験料 | 7,500円(税込) | 7,500円(税込) |
| 合格率の目安 | 38.3%(令和7年度) | おおむね70%前後(令和5年度72.6%) |
出典:IPA「基本情報技術者試験」「情報セキュリティマネジメント試験」各試験要綱、IPA「統計情報」
表を見ると、受験料も方式も同じ。差がつくのは出題の中身と合格率だけ、ということが分かります。
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どっちが難しい?合格率に差がある理由
結論から言うと、試験として難しいのは基本情報技術者です。合格率は令和7年度で38.3%、情報セキュリティマネジメントはおおむね70%前後と、2倍近い差があります。
合格率の差は、基本情報技術者の科目Bで問われる「アルゴリズムとプログラミング」に原因があると編集部は見ています。情報セキュリティマネジメントの科目Bは、社内で起きたインシデントの事例を読んで適切な対応を選ぶ形式で、文章読解力があれば対応しやすい内容です。一方、基本情報技術者の科目Bは擬似言語で書かれたプログラムを読み解く問題が大半を占めます。
料理にたとえるなら、情報セキュリティマネジメントは「食中毒を出さないための衛生管理ルールを学ぶ試験」、基本情報技術者は「実際に包丁を握って一品作れるかを見る試験」。衛生管理は読めば理解できますが、包丁さばきは手を動かさないと身につきません。合格率の数字は、そのまま「手を動かす練習が必要かどうか」の差を表している、というのが編集部の読み方です。
なお、合格率が高いからといって情報セキュリティマネジメントの価値が低いわけではありません。受験者層が「業務で必要性を感じて受ける社会人」に偏っているため、合格率が高く出やすいという側面もあります。
▶ 関連記事:情報セキュリティマネジメント試験の難易度と勉強時間
職種・目的別、どちらを受けるべき?
迷ったときは「合格後にどんな場面で資格を見せたいか」で決めるのが近道です。
基本情報技術者が向いている人
- エンジニア・プログラマーへの就職・転職を考えている
- 将来、応用情報技術者や高度試験まで進みたい
- 情報系の学生で、就職活動のアピール材料がほしい
エンジニア採用では、基本情報技術者が「基礎を体系的に学んだ証明」として扱われやすい傾向があります。応用情報技術者の出題範囲とも連続しているため、次のステップへの橋渡しになるのも大きな利点だと考えています。
情報セキュリティマネジメントが向いている人
- 総務・人事・営業など非IT部門で、個人情報や機密情報を扱う
- 社内の情報セキュリティ担当・推進役を任された
- ITパスポートの次に、プログラミングなしで取れる資格を探している
非IT職の方にとって、アルゴリズムの学習は業務に直結しにくい投資です。限られた学習時間を「明日の仕事で使える知識」に振り向けるなら、情報セキュリティマネジメントのほうが費用対効果は高いと編集部は判断しています。
▶ 関連記事:ITパスポートと基本情報技術者、どちらを先に受けるべき?
両方取る意味はある?受ける順番は?
両方取るなら「情報セキュリティマネジメント→基本情報技術者」の順が効率的です。基本情報技術者の科目Bは20問中4問が情報セキュリティ分野から出題されるため、先に学んだ内容がそのまま得点源になります。
ここで意識したいのが、心理学でいう「スモールステップの原則」。大きな目標を小さな達成に分割すると、学習が続きやすくなるという考え方です。いきなり合格率38.3%の試験に挑んで挫折するより、合格しやすい試験で成功体験を積んでから進むほうが、結果的に早く着く人も多いはず。ただし、すでにプログラミング経験がある人は、最初から基本情報技術者に挑戦して問題ありません。
CBT試験の休止予定にも注意が必要?
2026年10月時点で、受験時期の計画には注意が必要です。IPAは、基本情報技術者・情報セキュリティマネジメント・ITパスポートの3試験について、システムリプレースのため2026年12月28日以降に試験を休止する予定と発表しています。再開時期は「決まり次第お知らせ」とされており、編集部が確認した時点では未公表でした。
年内に受験できる状態なら、休止前の受験を視野に入れてスケジュールを組むことをおすすめします。
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効率よく合格を目指すなら通信講座も選択肢
独学に不安がある場合は、通信講座を活用するのも一つの方法です。とくに基本情報技術者の科目Bは、解説動画で「プログラムの追い方」を見たほうが理解が早い分野だと感じています。
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よくある質問
Q1. 基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントはどちらが難しいですか?
A1. 合格率で見ると基本情報技術者のほうが難関です。令和7年度の基本情報技術者の合格率は38.3%、情報セキュリティマネジメントはおおむね70%前後で推移しています。差の主な要因は、基本情報技術者の科目Bでアルゴリズムとプログラミングが出題される点です。
Q2. 受験料や試験方式に違いはありますか?
A2. 違いはありません。どちらも受験料は7,500円(税込)で、全国の試験会場で受けるCBT方式です。ただし2026年12月28日以降はシステムリプレースのため休止が予定されており、再開時期は2026年10月時点で未公表です。
Q3. 非エンジニアにはどちらがおすすめですか?
A3. 編集部としては情報セキュリティマネジメントをおすすめします。出題が情報管理やインシデント対応など業務に直結する内容に絞られており、プログラミングの学習が不要なためです。
Q4. 両方取得する場合、どちらを先に受けるべきですか?
A4. 情報セキュリティマネジメントを先に受けるのが効率的です。基本情報技術者の科目Bでは20問中4問が情報セキュリティ分野から出題されるため、先に学んだ知識をそのまま活かせます。
まとめ:迷ったら「作る側か、使う側か」で決める
基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントは、レベルも受験料も同じ。違うのは、あなたがITを作る側に立ちたいのか、安全に使う側でいたいのか、という立ち位置です。
どちらを選んでも、学んだ知識は無駄になりません。完璧な選択を探して時間を使うより、まず一方の過去問を10問だけ解いてみてください。手を動かした瞬間に、自分に合うほうが見えてくるはずです。
※本記事の試験情報は2026年10月時点のものです。受験前に必ずIPA公式サイトで最新情報をご確認ください。
執筆:資格スキルアップ編集部


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