結論から言うと、IT資格は「正式名称で」「取得年月の古い順に」「国家試験は『合格』、ベンダー資格は『取得』」で書くのが基本です。ITパスポートは「ITパスポート試験 合格」、AWSの資格は「AWS Certified Solutions Architect – Associate 取得」のように、略称ではなく合格証書や認定証に記載された名称をそのまま使います。資格スキルアップ編集部が、IT資格ならではの迷いやすいポイントを整理しました。
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この記事で分かること
- 主なIT資格の正式名称と書き方の例
- 「合格」「取得」「登録」の使い分け
- 勉強中の資格や、有効期限が切れた資格の扱い方
IT資格は履歴書にどう書くのが正解?
基本ルールは3つです。正式名称で書く、年月は合格証書・認定証の日付に合わせる、古い順に並べる。
主なIT資格の書き方を一覧にまとめました。
| 通称 | 履歴書での書き方の例 | 種類 |
|---|---|---|
| ITパスポート | ITパスポート試験 合格 | 国家試験 |
| 基本情報 | 基本情報技術者試験 合格 | 国家試験 |
| 応用情報 | 応用情報技術者試験 合格 | 国家試験 |
| セキュマネ | 情報セキュリティマネジメント試験 合格 | 国家試験 |
| ネスペ | ネットワークスペシャリスト試験 合格 | 国家試験 |
| 支援士(登録前) | 情報処理安全確保支援士試験 合格 | 国家試験 |
| 支援士(登録後) | 情報処理安全確保支援士 登録 | 国家資格(登録制) |
| AWS SAA | AWS Certified Solutions Architect – Associate 取得 | ベンダー資格 |
| CCNA | Cisco Certified Network Associate(CCNA) 取得 | ベンダー資格 |
| LPIC-1 | LPIC Level1 取得 | ベンダーニュートラル資格 |
| Java Silver | Oracle認定資格の認定証に記載の名称 取得 | ベンダー資格 |
※ベンダー資格は試験の改訂で名称やバージョン表記が変わることがあります。必ず手元の認定証・認定ページに記載された名称を確認してください。
略称だけで書くのは避けましょう。書類選考では、採用担当者だけでなく人事部門の担当者が最初に目を通すこともあります。「FE」「SAA」では伝わらない読み手がいる前提で書くのが安全です。なじみの薄い英語名の資格は、CCNAの例のように正式名称のあとへ通称をかっこ書きで添えると親切です。
「合格」と「取得」はどう使い分ける?
IPAの情報処理技術者試験は「合格」、ベンダー資格は「取得」と書くのが一般的です。
情報処理技術者試験は、免許や登録を伴わない「試験」です。合格の事実を証明するものなので、「基本情報技術者試験 合格」と書きます。一方、AWSやCiscoなどの認定資格は、合格によって「認定(Certification)」が与えられるため、「取得」と書くのが自然です。
注意したいのが情報処理安全確保支援士。試験に合格しただけでは「支援士」を名乗れず、登録手続きを経てはじめて名乗れる登録制の国家資格です。登録前なら「情報処理安全確保支援士試験 合格」、登録後なら「情報処理安全確保支援士 登録」と、状態に合わせて書き分けてください。
▶ 関連記事:情報処理安全確保支援士とは?難易度・合格率・登録の仕組み
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勉強中の資格は書いてもいい?
書いてかまいません。ただし資格欄ではなく、書き方にひと工夫が必要です。
資格欄に書けるのは、あくまで合格・取得した事実です。勉強中のものは、資格欄の末尾か自己PR欄・備考欄に「応用情報技術者試験 合格に向けて学習中(2026年度後期試験を受験予定)」のように、受験予定の時期とあわせて書きます。時期が入るだけで、「いつか取りたい」ではなく「計画して動いている」ことが伝わります。
心理学の「ハロー効果」は、目立つ特徴が全体の印象を左右する現象です。未経験からのIT転職では、実務経験という決め手がない分、「いま学んでいる」という事実が意欲の印象を大きく引き上げます。逆に、受験予定のない資格を並べて「勉強中」と書くのは逆効果。面接で進み具合を聞かれて答えられなければ、印象は一気に下がります。書くのは、本当に手を動かしているものだけにしてください。
有効期限が切れた資格はどう書く?
失効している資格を、有効な資格のように書くのは避けるべきです。
国家試験であるIPAの試験には有効期限がありません。10年前に合格した基本情報技術者試験も、そのまま書けます。一方、AWSやCiscoなどのベンダー資格の多くは3年などの有効期限があり、再認定を受けなければ失効します。
失効した資格を書きたい場合は、「AWS Certified Solutions Architect – Associate 取得(2022年3月・現在は失効)」のように、状態を正直に添えるのが編集部のおすすめです。隠すより、「当時この水準の知識を身につけた」という事実として示したほうが信頼されます。応募先がクラウドやネットワークの実務を重視する企業なら、失効したままにせず再認定を検討する価値もあるでしょう。
▶ 関連記事:AWS認定資格の一覧と難易度
資格が多いときは、全部書くべき?
全部は書かず、応募先に関係の深いものを優先するのが編集部の考えです。
履歴書は、持っているものをすべて並べる棚ではなく、ショーウィンドウです。通りがかりの人に見てほしい商品を、いちばん目立つ場所に置く。インフラエンジニアの求人に応募するなら、ネットワークやクラウドの資格を残し、関連の薄い資格は省くか、職務経歴書にまとめます。
また、上位資格を持っている場合、同じ系統の下位資格は省略しても問題ありません。応用情報技術者試験に合格していれば、基本情報技術者試験やITパスポート試験を並べなくても実力は伝わります。空いた行で、別の系統の資格を見せるほうが効果的です。
資格の見せ方に迷ったら、IT業界に詳しい転職エージェントに書類を見てもらうのも1つの方法です。
▶ 関連記事:ITエンジニア向け転職エージェント比較
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よくある質問
Q1. ITパスポートは履歴書にどう書けばいいですか?
A1. 「ITパスポート試験 合格」と書きます。ITパスポートはIPAが実施する国家試験のため、「取得」ではなく「合格」とするのが一般的です。年月は合格証書に記載された日付に合わせてください。
Q2. 「合格」と「取得」はどう使い分けますか?
A2. IPAの情報処理技術者試験のように試験の合格を証明するものは「合格」、AWSやCiscoなど合格によって認定が与えられるベンダー資格は「取得」と書くのが一般的です。情報処理安全確保支援士は、登録前は「試験 合格」、登録後は「登録」と書き分けます。
Q3. 勉強中の資格は履歴書に書いてもいいですか?
A3. 書いてかまいません。資格欄の末尾や自己PR欄に「応用情報技術者試験 合格に向けて学習中(2026年度後期試験を受験予定)」のように、受験予定の時期とあわせて書くと計画性が伝わります。受験予定のない資格を勉強中と書くのは避けてください。
Q4. 有効期限が切れたベンダー資格は書けますか?
A4. 有効な資格のように書くのは避けるべきです。書く場合は「取得(2022年3月・現在は失効)」のように状態を明記してください。IPAの国家試験には有効期限がないため、合格した時期にかかわらずそのまま記載できます。
Q5. 資格が多い場合はすべて書くべきですか?
A5. すべて書く必要はありません。応募先の職種に関係の深い資格を優先し、同じ系統で上位資格を持っている場合は下位資格を省略しても問題ありません。書ききれない資格は職務経歴書にまとめる方法もあります。
まとめ:資格欄は「正確さ」がいちばんのアピール
IT資格の書き方に、特別なテクニックは要りません。正式名称で、正しい年月で、状態を偽らずに書く。それだけで「細部まで確認して仕事をする人」という印象が伝わります。エンジニアにとって、それは何よりの自己PRです。
まずは手元の合格証書と認定証を出して、名称と日付を確かめるところから始めてみてください。書類づくりは、そこから一気に進みます。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。試験日程・受験料・制度は変更される場合があるため、受験前に必ず各試験の公式サイトで最新情報をご確認ください。
執筆:資格スキルアップ編集部


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