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「ITの知識がまったくない自分でも、IT資格って取れるの?」
この記事は、IT業界に興味はあるけれどプログラミングや技術的な背景がまったくないという方に向けて書いています。実際に勉強ゼロから始めて3〜6ヶ月で取得できる資格を5つ厳選し、それぞれの難易度・費用・学習時間の目安を正直にお伝えします。
「資格を取ることがゴールではない」という前提のうえで、「ゼロから最初の一歩を踏み出すために、何を選ぶべきか」という視点で選んでいます。
IT未経験でも資格が取れる理由
多くのIT資格は「実務経験を前提としない」設計になっています。特に情報処理推進機構(IPA)が管轄する国家資格の入門〜基礎レベルは、「これからIT業界に入る人に学んでほしいこと」を出題範囲としているため、ゼロから学んでも合格を目指せます。
IT知識をいきなり実務で積もうとしても、そもそも入り口で弾かれることがあります。資格はその「最初の入り口を開けるパスポート」として機能します。
IT未経験者に向いているIT資格5選
1. ITパスポート試験(レベル1)
おすすめ度:★★★★★
- 難易度:易(合格率50%前後。IPA公式統計では令和7年度48.6%)
- 学習時間目安:50〜100時間
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 受験料:7,500円
ITパスポートは、IT資格の中で最も入門的な位置づけの国家資格です。「ITを使う側の人間として最低限知っておくべきこと」が出題範囲で、ネットワーク・セキュリティ・プロジェクト管理・経営知識など幅広いテーマが含まれます。
特定のプログラミング言語の知識は一切不要で、暗記中心の学習で合格できます。書店で市販の参考書1冊+過去問演習で十分対応可能です。
IT業界への転職・就職を考えている方にとっては、「ITの基本的な語彙を持っている」ことを示す最初の証明書になります。
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▶ 関連記事:ITパスポートとは?試験概要・難易度・合格率をやさしく解説
2. 情報セキュリティマネジメント試験(SG)
おすすめ度:★★★★☆
- 難易度:普通〜易(合格率70%前後。IPA公式統計では令和5年度72.6%・令和6年度69.1%)
- 学習時間目安:80〜120時間
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 受験料:7,500円
情報セキュリティに特化した国家資格(IPAレベル2)です。サイバー攻撃の種類、セキュリティポリシー、リスク管理など、「組織でセキュリティを守る視点」から出題されます。
非エンジニア・管理職・総務や人事部門でも評価されることが多く、「IT以外の職種でもITの安全を意識している」ことを示したい方に向いています。技術的なプログラミング問題は出ないため、文系の方でも取り組みやすい資格です。
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3. 基本情報技術者試験(FE)
おすすめ度:★★★☆☆(やや頑張りが必要)
- 難易度:中(合格率40%前後。IPA公式統計では令和7年度合計38.3%)
- 学習時間目安:150〜300時間(未経験の場合)
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 受験料:7,500円
エンジニアを目指す方ならぜひ挑戦したい登竜門的な国家資格です。プログラミング的思考(アルゴリズム)が問われる科目Bが難所ですが、適切な教材と学習計画があれば未経験からでも合格できます。
「5選の中では一番難しい」ですが、この資格が取れると就職・転職での評価が大きく変わります。3〜6ヶ月の計画を立てて取り組む価値のある資格です。
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▶ 関連記事:基本情報技術者試験とは?難易度・合格率・試験内容を解説
4. マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
おすすめ度:★★★★☆(事務・ビジネス系志望の方に特に有効)
- 難易度:易〜普通(試験科目による)
- 学習時間目安:30〜80時間(科目による)
- 試験形式:随時・全国のテストセンターで受験可能
- 受験料:12,980円(一般価格・税込。2025年5月の改定後の価格)
Word・Excel・PowerPointなどMicrosoft Officeの実操作スキルを証明する国際資格です。IT系というよりはビジネス系の資格ですが、「IT未経験・パソコン経験あり」という方がまず取得する資格として最適です。
転職活動での書類選考通過率を上げたい方や、事務職からIT職にシフトしたい方が最初の一歩として取り組みやすい資格です。実際に手を動かして学ぶスタイルなので、「勉強が苦手」という方にも向いています。
5. AWS認定クラウドプラクティショナー(CLF)
おすすめ度:★★★☆☆(クラウドに興味がある方向け)
- 難易度:普通(合格率60〜70%程度の目安)
- 学習時間目安:40〜80時間(クラウド基礎知識がある場合)
- 試験形式:CBT方式(随時受験可能)
- 受験料:16,500円(税込・2024年時点。為替レートに応じて年1回程度改定されるため、受験前に公式ページで要確認)
Amazon Web Services(AWS)のクラウドサービスに関する基礎知識を問う入門資格です。「AWSを実際に使えるか」ではなく「クラウドの概念を理解しているか」を確認する試験なので、完全未経験でも独学で対応できます。
クラウドエンジニア・インフラエンジニアを目指す方の第一歩として取り組む方が増えています。他の4つと比べると受験料が高いのが難点ですが、クラウド需要が高まる現在、取得後の市場価値は大きいと感じています。
▶ 関連記事:AWSクラウドプラクティショナー 通信講座 おすすめ比較【初心者向け】
結局、どれから取ればいいのか一覧で比べる
| 資格名 | 難易度 | 学習時間 | 未経験おすすめ度 | こんな人に特に向く |
|---|---|---|---|---|
| ITパスポート | ★☆☆☆☆ | 50〜100h | ◎ | IT入門・全方位 |
| 情報セキュリティMG | ★★☆☆☆ | 80〜120h | ○ | 文系・管理部門 |
| 基本情報技術者 | ★★★☆☆ | 150〜300h | △(要頑張り) | エンジニア志望 |
| MOS | ★☆☆☆☆ | 30〜80h | ◎ | 事務・ビジネス系 |
| AWS CLF | ★★☆☆☆ | 40〜80h | ○ | クラウド志望 |
「まず一つ取る」ことの心理的価値
行動経済学に「コミットメント効果」という概念があります。人間は一度「自分はこれをやる」と決めると、その方向に行動を引き寄せる傾向があるというものです。資格に挑戦することは、ただスキルを証明するだけでなく、「自分はITの世界に進む」という自己定義を作ることでもあります。
最初の資格を取った人の多くが「次の資格を目指したくなった」と感じるのは、まさにこの効果だと編集部では考えています。どの資格でもいいので、まず一つ。それがIT未経験から始まるキャリアの最初の確実な一歩になります。
よくある質問
Q. 5つのうち、最初にどれを取ればいい?
迷ったらITパスポートが編集部のおすすめです。出題範囲が広く暗記中心のため、他の4資格の土台になりやすいという理由からです。事務職志望でパソコン操作に不安がある場合は、MOSから始めても問題ありません。
Q. 2つ以上の資格を並行して勉強してもいい?
効率だけで考えると非推奨です。特にITパスポートと基本情報は出題範囲が重なる部分があるため、片方を先に完了させてから次に進むほうが、学習内容の定着という点で無駄が少ないというのが編集部の見方です。
Q. 資格を取っただけで転職できる?
できるとは言い切れません。資格は「基礎を体系的に学んだ証明」にはなりますが、実務未経験の場合はポートフォリオや自己学習の実績と組み合わせて評価されるケースが多いです。資格単体を転職のゴールにしないことが大切です。
まとめ
IT未経験でも取得できるIT資格は複数あります。目的別の選び方をまとめると、エンジニアを目指すならITパスポート→基本情報の順、事務系からのキャリアアップならMOS→ITパスポートの順、クラウド系に興味があるならAWS CLFと、目指す方向によって入り口が変わります。
どれを選ぶか迷う時間そのものが、最初の一歩を遅らせる原因になりがちです。まず自分の「なりたい姿」を仮でいいので定めて、動き出してみてください。
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