高度試験の科目A-1(旧・午前I)免除制度とは?条件・有効期間・申請の注意点を解説

高度試験の科目A-1(旧・午前I)免除制度とは?条件・有効期間・申請の注意点を解説 費用・制度・ロードマップ

結論から言うと、応用情報技術者試験に合格するか、高度試験・情報処理安全確保支援士試験のいずれかに合格(または科目A-1で基準点以上を取得)すると、その後2年間、高度試験と支援士試験の科目A-1(旧・午前I)が免除されます。免除は自動ではなく申込み時の申請が必要で、2年を過ぎると失効します。資格スキルアップ編集部が、IPAの公表情報をもとに仕組みと使い方を整理しました。

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この記事で分かること

  • 科目A-1免除制度の3つの条件と有効期間
  • 2026年度(令和8年度)前期・後期の免除対象者
  • 免除を無駄にしないための受験計画

科目A-1(旧・午前I)免除制度とは?

科目A-1免除制度は、一定の条件を満たした人が、高度試験・情報処理安全確保支援士試験の最初の科目を受けずに済む制度です。

2026年度(令和8年度)から、応用情報技術者試験・高度試験・支援士試験はCBT方式に移行し、科目の名称が変わりました。従来の「午前I」が「科目A-1」にあたります。

新名称旧名称試験時間出題形式・出題数
科目A-1午前I50分多肢選択式(四肢択一)・30問
科目A-2午前II40分多肢選択式(四肢択一)・25問
科目B-1午後I試験区分により異なる(公式サイト参照)記述式
科目B-2午後II試験区分により異なる(公式サイト参照)記述式または論述式

出典:IPA公式サイト(2026年10月確認)

科目A-1は、すべての高度試験区分で共通の問題が出題されます。範囲は応用情報技術者試験の科目A(旧・午前)と同等。つまり「応用情報レベルの知識があるか」を確認する関門であり、すでにそれを証明した人は受けなくてよい、というのが免除制度の考え方です。

免除を受けられる条件は?

条件は3つあり、いずれか1つを満たせば免除を申請できます。

  1. 応用情報技術者試験に合格する
  2. いずれかの高度試験、または情報処理安全確保支援士試験に合格する
  3. いずれかの高度試験、または情報処理安全確保支援士試験の科目A-1(旧・午前I)で基準点以上の成績を得る

見落とされがちなのが3つ目です。高度試験に不合格でも、科目A-1(旧・午前I)さえ基準点を超えていれば、その後2年間は免除の対象になります。「落ちたけれど、最初の科目は通過した」という結果にも、ちゃんと次につながる価値がある仕組みです。

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有効期間の「2年間」はいつからいつまで?

免除が使えるのは、条件を満たした試験から2年間です。IPAは実施回ごとに免除の対象者を公表しており、2026年度は次のとおりです。

受験する試験免除の対象となる合格・通過の時期
令和8年度 前期令和6年度春期・秋期、令和7年度春期・秋期
令和8年度 後期令和6年度秋期、令和7年度春期・秋期、令和8年度前期

出典:IPA「応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の実施予定」(2026年10月確認)

表から分かるとおり、令和6年度春期に条件を満たした人は、令和8年度前期が免除を使える最後の機会です。後期には対象から外れます。

また、令和8年度前期の高度試験・支援士試験で科目A-1に通過した人は、同じ年度の後期試験から免除を申請できます。前期で受けた区分が不合格でも、後期に別の区分へ切り替えて挑戦しやすい設計です。

免除を使うとどれくらい有利になる?

編集部は、免除の価値を「試験時間50分の短縮」以上のものだと考えています。

科目A-1は30問・50分。数字だけ見れば小さな負担に見えます。しかし、範囲は応用情報技術者試験の科目Aと同等で、テクノロジからストラテジまで全分野。専門区分の学習とは別に、広い範囲の復習時間を確保しなければなりません。免除があれば、その時間をまるごと科目B(旧・午後)の記述・論述対策に回せます。

マラソンにたとえるなら、科目A-1免除は「最初の5kmを走らずに、給水所からスタートできる権利」。距離が縮むだけでなく、いちばんきつい後半の坂(科目B)に体力を残せることが効いてきます。

免除を無駄にしないために、どう計画を立てる?

編集部がすすめるのは、応用情報の合格発表から逆算して「2年間で最大何回受けられるか」を先に数えることです。

経済学者ハーバート・サイモンは、人は最善の選択肢を探し続けるより、「十分に良い」選択肢で決めたほうがうまくいく場面が多いと指摘しました(満足化の考え方)。高度試験の区分選びも同じで、「自分に最適な区分はどれか」と悩んでいる間にも免除期間は減っていきます。実務にいちばん近い区分を1つ決め、まず申し込む。それが免除を活かす最大のコツです。

具体的には、次の3点を確認してください。

  1. 自分の免除がいつまで有効か:合格証書・成績照会で合格(通過)した回を確認する
  2. 受けたい区分が前期・後期のどちらで実施されるか:IPAの実施予定で確認する
  3. 申込み時に免除申請を忘れない:免除は自動適用ではなく、申込み手続きの中で申請する

そして1つ目の高度試験に合格すれば、そこから新たに2年間の免除が始まります。合格を重ねる限り、免除は途切れません。

応用情報技術者の合格がまだの方は、まずそこが出発点です。

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よくある質問

Q1. 科目A-1(旧・午前I)の免除を受ける条件は何ですか?

A1. 次の3つのいずれかを満たすと、その後2年間、免除を申請できます。応用情報技術者試験に合格すること、いずれかの高度試験または情報処理安全確保支援士試験に合格すること、いずれかの高度試験または情報処理安全確保支援士試験の科目A-1(旧・午前I)で基準点以上の成績を得ること、の3つです。

Q2. 免除の有効期間はどれくらいですか?

A2. 条件を満たした試験から2年間です。たとえば令和8年度前期の試験では、令和6年度春期・秋期、令和7年度春期・秋期に条件を満たした人が免除の対象です。令和6年度春期に条件を満たした人は、令和8年度前期が免除を使える最後の機会になります。

Q3. 高度試験に不合格でも免除は受けられますか?

A3. 受けられる場合があります。高度試験や情報処理安全確保支援士試験に不合格でも、科目A-1(旧・午前I)で基準点以上の成績を得ていれば、その後2年間は科目A-1の免除を申請できます。

Q4. 免除は自動的に適用されますか?

A4. 自動では適用されません。受験申込みの手続きの中で、免除の対象となる合格・通過の実績をもとに自分で申請する必要があります。申請を忘れると科目A-1から受験することになるため、申込み時に必ず確認してください。

Q5. 基本情報技術者試験の合格でも免除されますか?

A5. 免除されません。科目A-1免除の対象になるのは、応用情報技術者試験の合格、高度試験・情報処理安全確保支援士試験の合格、またはそれらの科目A-1(旧・午前I)で基準点以上を得た場合です。基本情報技術者試験の合格は対象外です。

まとめ:免除は「期限つきの追い風」

科目A-1免除制度は、応用情報技術者や高度試験に合格した人への、2年間限定の追い風です。使わなければ、何事もなかったように消えていきます。

応用情報に合格したばかりの方は、いまが高度試験にいちばん近い場所。まずは自分の免除がいつまで有効かを確認し、次の試験の申込み期間をカレンダーに入れてみてください。動き始めた人から、風に乗れます。

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。試験日程・受験料・制度は変更される場合があるため、受験前に必ずIPA公式サイトで最新情報をご確認ください。

執筆:資格スキルアップ編集部

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